お知らせ

【動画公開】Well-Being指標で考える データから幸せな街をつくる新しい学びのワークショップを開催

【デジタル庁×みらい甲子園 協働企画】

 地域幸福度(Well-Being)指標を活用した特別ワークショップを実施!

10月18日(土)、SDGs QUESTみらい甲子園の探究学習支援の一環として、デジタル庁のご協力のもと、立命館慶祥高等学校で「地域幸福度(Well-Being)指標」を活用した特別探究ワークショップを開催しました。

このプログラムは、生徒自身にとって身近な地域のデータをもとに、地域の“幸福度”を分析し、地域の強みと課題をデータから見つけ、より良いまちづくりのアイデアを考える探究型授業です。

デジタル庁が推進する「地域幸福度指標」を活用した学び

本ワークショップでは、一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが開発した「地域幸福度(Well-Being)指標ダッシュボード」を活用。

客観・主観の違いや、幸福度を構成する3つの因子群と24のカテゴリなどの考え方を学びながら、江別市のデータをもとに地域の特徴を探りました。

ファシリテーターには、同法人の手配により、企業や自治体、学校などで多くの対話型プログラムを手がけてきた大曽根 衛(おおそね まもる)さんをお迎えし、生徒たちの意見を引き出しながら、対話を中心に進行しました。

生徒たちはグループごとに地域のデータを整理し、SWOT分析などのフレームワークを用いて、地域の強み・弱み・機会・脅威を明らかにし、自分たちが日々感じていることとデータで見える事実を照らし合わせながら、地域の課題や可能性を考察しました。

データから見つける、自分たちのまちの姿

生徒たちは、データから示された地域の強みや課題をもとに、江別市の政策として特に重要な点を絞り、「これからの江別市の姿」を考えました。
さらに、そのアイデアをAIでビジュアル化し、グループごとに発表しました。

ある班からは、強みの「自然の恵み」と弱みの「遊び・娯楽」を掛け合わせ、既存の公園などを活用した“自然あふれる遊園地”を中心としたまちづくりを提案。
「何もしなければ、カラスでいっぱいの荒廃した江別市になってしまう」というユーモアを交えた発表もあり、会場を沸かせました。

 みらい甲子園への発展へ

本ワークショップで生まれた地域課題のアイデアや改善提案は、「みらい甲子園」へのエントリーとして発展させることができます。

みらい甲子園では、こうしたデータに基づく探究活動を、社会に発信する機会として引き続き支援していきます。
また、今回の参加者には、探究活動の成果を証明する「参加証明書」も発行しました。

 今後の展開

今回のワークショップを通して、生徒たちは「データで社会を見る力」「強みや課題を発見する力」「対話でアイデアを広げる力」を体験的に学びました。
これまで全国の自治体向けに実施されてきた同ワークショップですが、高校生向けの開催は今回が初めてで、地域幸福度(Well-Being)指標が高校生の探究学習に応用される意義深い機会となりました。

また、DXハイスクールの情報Ⅱでは様々な授業が展開されていますが、地域のオープンデータと主観データを組み合わせて分析することで、高校生自身が地域課題やポテンシャルを発掘し、まちづくりや政策提言につなげる活動は、探究学習の大きな可能性を秘めています。

今後もみらい甲子園では、デジタル庁や専門機関と連携しながら、DXリテラシーと探究学習を結びつける新たな学びの機会を全国に広げていきます。

高校生のアンケート結果

Q.プログラム全体の満足度を教えてください。


Q.今日の学びを通じて、「Well-Being」への関心や理解は深まりましたか?


Q.自分の暮らしている地域の課題についての探究学習を、さらに深めてみたいと思いましたか?


Q.プログラム全体を通した感想を教えてください。

 体験的な学びと対話の楽しさを実感し、満足度の高いプログラムとなり、探究型・参加型のワークショップの効果が明確に現れました。

 全体のトーン: 「思ったより楽しかった」「すぐ時間が過ぎた」など満足度の高い感想や、
  「グループで話せて良かった」「初対面でも意見を出し合えた」など、対話の楽しさの実感、
  「大人との対話で刺激を受けた」「また参加したい」という声が複数寄せられました。

参考リンク

・地域幸福度(Well-Being)指標の活用|デジタル庁
 https://well-being.digital.go.jp/

・Well-Being指標活用ファシリテーター 大曽根 衛(おおそね まもる)氏 プロフィール
 https://well-being.murc.jp/facilitator/WB06052.pdf