Future Session 2025 in 大阪・関西万博 開催レポート
日本中の想いが集まった一日。未来をつくる高校生たちの挑戦
2025年10月8日(水)、大阪・関西万博「サステナドーム」にて、「SDGs QUEST みらい甲子園 Future Session 2025」が開催されました。2024年度全国23エリア(40都道府県)で実施した各エリアから、最優秀チーム22チームのリーダーが全国から集まり「Beyond2030~高校生と描く、Beyond2030の未来~」をテーマに、自らの活動と想いを発信しました。
当日は会場での発表だけでなく、北は北海道から南は沖縄まで全国オンラインで参加した仲間たちからも、“SDGs未来宣言”が寄せられ、未来へのメッセージが日本中に広がりました。

当日の様子をまとめたレポート動画をぜひご覧ください。
各エリア大会の最優秀チームが万博のステージに
ファイナルプレゼン
全国22エリアの最優秀チームの代表が、それぞれの地域で磨き上げてきたアクションアイデアを発表。 会場では、国連が提唱する「2030アジェンダ」の基本原則「5つのP」のうち、PEOPLE(人)/PLANET(地球)/PROSPERITY(豊かさ)の3テーマにフォーカスし、時間を分けてセッションが進行しました。
オンライン参加校との交流
各テーマセッションでは、万博会場に集まった高校生と、全国からオンラインで参加した23校・約700名の生徒がリアルタイムでつながり、互いの発表を聞いて感想や気づきを交流。地域や立場を超えて、未来を見据えた探究が広がりました。
アドバイザー、企業によるインスピレーショントーク
さらに、セッションパートナーである協賛企業の代表やみらい甲子園のアドバイザーからは、「企業活動を通じた持続可能な取組紹介」や「高校生の今後の行動に活かせるインスピレーショントーク」も行われ、企業・教育・地域が一体となって次の時代を創るための視点が共有されました。
各賞の発表結果
MIRARTH賞
- 学校名
- 秋田県立大曲農業高校
- チーム名
- 秋田県立大曲農業高等学校31
- アクションプラン
- サステナW −2031年、人も地域も取り残さない−
MIRARTH賞:プレゼンターとしてご協賛頂きましたMIRARTHホールディングス株式会社 中村 大助様より講評頂きました。
サントリー賞
- 学校名
- 渋谷教育学園渋谷高等学校
- チーム名
- おにぎり
- アクションプラン
- 含鉄泉×稲作でメタン削減!
サントリー賞:プレゼンターとしてご協賛頂きましたサントリーホールディングス株式会社 越野 多門様より講評頂きました。
PEOPLE賞
- 学校名
- 山口県立岩国工業高等学校
- チーム名
- 車椅子で渡り隊
- アクションプラン
- 錦帯橋バリアフリー化 ~車いすで錦帯橋を渡ろうプロジェクト~
PEOPLE賞:プレゼンターとしてご協賛頂きました大和リース株式会社 池上 勉様やアドバイザーの辰野 まどか様より講評頂きました。
PLANET賞
- 学校名
- 鳥取県立青谷高等学校
- チーム名
- 青谷高校ソーシャルアクション同好会
- アクションプラン
- はだしで歩ける海へ~海を守る第一歩はごみ拾いと地引き網から~
PLANET賞:プレゼンターとしてアドバイザーの上田 壮一様より講評頂きました。
PROSPERITY賞
- 学校名
- 宮城県農業高等学校
- チーム名
- 宮城県農業高等学校 桜プロジェクトチーム
- アクションプラン
- 桜色の未来 (桜色活力剤で気候変動に具体的な対策を)
PROSPERITY賞:プレゼンターとしてみらい甲子園総合プロデューサーの水野 雅弘 より講評させて頂きました。
グランドフィナーレ
万博会場と全国がつながる瞬間
イベント後半では、国連広報センター根本かおる所長よりのエールメッセージ動画上映に加え、全国オンラインでつながった23校・約700名の高校生から「SDGs未来宣言」が寄せられ、北海道から沖縄まで、未来に向けた132の声がスクリーンに映し出され、万博会場と全国がつながる瞬間となりました。
Beyond2030 未来への宣言
大阪・関西万博で開催された「Future Session 2025」。
全国から集まった高校生リーダーたちが、“Beyond2030”の未来を見据えて
自分たちの言葉で発信した『SDGs未来宣言』。
132の高校・チームが掲げた宣言は、地域の課題や想いに根ざしながらも、共通して「より良い未来を、自分たちの手で創りたい」という意志に満ちています。その一つひとつが、これからの社会を照らす希望の光です。
132の未来宣言は、132通りの希望の形です。
地域活性化、環境保全、教育機会の拡大、防災、健康、ジェンダー平等...
課題は多様でも、すべての宣言に共通するのは、「未来を、自分たちの手で創る」という強い意志。
2030年は、ゴールではなくスタート。
Beyond 2030、その先の持続可能な社会に向けて、日本の高校生たちは、今日から行動を始めています。
万博の舞台から、世界へ。
地域の教室から、未来へ。
FROM LOCAL TO GLOBAL — 132 DECLARATIONS FOR THE FUTURE
In 2025, at the Osaka–Kansai Expo, high school students from all over Japan gathered —from the northern lands of Hokkaido to the blue seas of Okinawa.From 23 classrooms, 132 declarations for the future were shared.
What we realized:
The future doesn’t exist somewhere far away.It begins right here, beneath our feet.
Our Three Core Messages:
- See local issues as our own.
- Turn waste into resources — into new possibilities.
- Leave behind a hometown worth returning to, for the next generation.
Local solutions for global challenges.SDGs are not just words in textbooks, but the accumulation of small actions in our everyday lives.
By 2030, we — today’s high school students — will stand at the heart of society. Looking beyond 2030, toward the future ahead, we begin our actions today, from here.
These 132 declarations are not mere words. They are promises for the future — a collective determination to shape the future of our planet with our own hands.
参加高校生からのSDGs未来宣言をご紹介
参加高校の皆さんからの未来宣言の一部を抜粋してご紹介します。この宣言をうけて未来につながる1歩を共に進んで行きましょう。
全ての未来宣言は以下よりPDFをダウンロードしてください。
オンライン参加校⼀覧(北からの地域順)
- 札幌⽇本⼤学⾼等学校(北海道)
- 専修⼤学北上⾼等学校(岩⼿県)
- 秋⽥県⽴新屋⾼等学校(秋⽥県)
- 福島県⽴磐城桜が丘⾼等学校(福島県)
- 茨城県⽴⽔⼾農業⾼等学校(茨城県)
- 昌平⾼等学校(埼⽟県)
- ⼤宮開成⾼等学校(埼⽟県)
- 埼⽟県⽴富⼠⾒⾼等学校(埼⽟県)
- 開智未来⾼等学校(埼⽟県)
- 春⽇部共栄⾼等学校(埼⽟県)
- 埼⽟県⽴幸⼿桜⾼等学校(埼⽟県)
- 千葉県⽴茂原⾼等学校(千葉県)
- 東京学館浦安⾼等学校(千葉県)
- 駒場学園⾼等学校(東京都)
- 千代⽥⾼等学校(東京都)
- 常葉⼤学附属橘⾼等学校(静岡県)
- 京都府⽴桂⾼等学校(京都府)
- ⼤阪教育⼤学附属⾼等学校平野校舎(⼤阪府)
- 開星⾼等学校(島根県)
- ⼤分県⽴情報科学⾼等学校(⼤分県)
- 宮崎県⽴⼩林⾼等学校(宮崎県)
- ⿅児島情報⾼等学校(⿅児島県)
- 沖縄県立那覇商業高等学校(沖縄県)
オンラインで参加した各高校へは、高校生と未来を創造するためのQUESTIONワークブック「Future Quest Book『beyond 2030』」を参加した生徒全員、オリエントコーポレーションのファシリテーターやクラスの担任に事前提供し、Future Session 2025と連動したワークショップを冊子を使い同日各々の高校で開催していただきました。